14歳・木原美悠「信じられない」女子シングルス4強!中学2年では石川佳純以来2人目

スポーツ報知
女子シングルスで準決勝進出を決めた木原

◆卓球 全日本選手権第6日 ▽女子シングルス準々決勝 木原4―3佐藤(19日、丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルスで、14歳の木原美悠(エリートアカデミー)が初の4強入りを決めた。準々決勝で世界ランク12位の佐藤瞳(21)=ミキハウス=に4―3で競り勝った。中学2年での準決勝進出は、2007年の石川佳純(全農)以来2人目。

 14歳の木原が、またもトップ選手を撃破した。世界ランクで日本勢4番手の12位・佐藤との準々決勝はフルゲームにもつれ込んだ。カット主戦型の相手に、力強いスマッシュを何度打ち込んでも拾われ、最大で60球以上もラリーが続いたが、「最後に我慢できた。めっちゃ手が震えてます。自分でも信じられないし、現実じゃないみたい」。根比べの先に歓喜が待っていた。

 18日の5回戦で世界9位の平野美宇(18)=日本生命=から金星を挙げたが、浮かれることなく、対策を練った。昨年のグランドファイナルで朱雨玲(中国)が佐藤に勝利した際の映像を見返し、有効なコースを探った。試合前はエリートアカデミーの1年後輩でカット主戦型の小塩遥菜を相手に練習。「(戦術が)ほとんど読めていたかなって思います」と言ってのけた。

 ジュニアの準決勝で敗れた悔しさを糧に、一般の部で同じ準決勝の舞台に進んだ。中学2年生での4強入りは、2007年の石川佳純に並ぶ快挙だ。決勝の舞台に立つだけでも史上最年少。「今の自分より、中2の時の石川さんの方が強いと思うけど、今まで通り自分を信じて思い切って戦いたい」。強気のプレーを貫き、快挙に挑む。(林 直史)

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