連続３冠王手の伊藤美誠「すごく苦しい試合だった」

◆卓球　全日本選手権最終日（２０日・丸善インテックアリーナ大阪）

　女子シングルス準決勝第１試合は、伊藤美誠（１８）＝スターツ＝が、早田ひな（１８）＝日本生命＝を４―０（１１―７、１１―９、１１―７、１１―９）のストレートで下し、決勝に進出した。前日には女子ダブルスを連覇した制した同い年の盟友を倒し、混合複と合わせて女子初の２年連続３冠に王手をかけた。

　最後は早田の自慢の強打が台を外れてゲームセット。試合後、伊藤はテレビのインタビューで「４―０だったが、すごく苦しい試合だった。先を見ずに、目の前のポイントをどう取るか、作戦よりも１つのポイントに集中できたのが勝因」と振り返った。

　盟友との準決勝という特別な舞台設定でも、強心臓は揺るがなかった。「（早田は）パワーがあるので、パワーで打ち勝つのは難しい。私らしいプレーをして、実力を全て出そうという思いだった。勝つことができて、すごく成長したと思う」。２年連続の３冠に王手。「次も切り替えて楽しみたい」と平常心で臨む。