錦織圭、崖っぷち0―2から大逆転で全豪8強 5時間超の熱戦制す

スポーツ報知

 ◆テニス 全豪オープン 第8日(21日、オーストラリア・メルボルン)

 男子シングルス4回戦で、第8シードの錦織圭(日清食品)は第23シードのP・カレノブスタ(スペイン)を6―7、4―6、7―6、6―4、7―6で下し、3年ぶりの準々決勝進出を決めた。4大大会でのベスト8入りは、自身通算10度目となった。

 錦織は第1セットをタイブレイクの末に落とすと、第2セットもミスが響いて4―6で落とし、後がない展開。そこからが屈指のストローカーの真骨頂だった。第3セット、第4セットを連取して挽回。最終セットは第3ゲームで先にブレイクに成功。タイブレイクまでもつれたが、初対戦の相手に、ジャイアントキリングを許さなかった。

 試合後、錦織は「素直にうれしい。タフな試合を勝てて良かった。2セットダウンして、彼も良かったので戦術を変えました。(最終セット)5ー8の時はヤバイと思いましたが、それでも最後集中できた。とりあえずリカバリーに努めたい」と語った。

 錦織は今大会、1回戦のマイクシャク戦、2回戦のカロビッチ戦ともに最終セットにもつれる激戦を戦ってきた。3回戦のソウザ戦こそストレートで終えたが、3戦全てが日中の試合。暑熱下での蓄積疲労は否めなかった。厳しいコンディションの中で確かな強さを発揮し、世界トップ10の貫禄を示した。

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