錦織無念の棄権で4強ならず 5時間激闘のダメージ大きく

スポーツ報知

◆テニス 全豪オープン第10日 ▽男子シングルス準々決勝(23日・メルボルン)

 錦織圭(29)=日清食品=が途中棄権で初の4強を前に涙をのんだ。14連敗中の天敵ノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=を相手に、第1セットを1―6で落とすと、第2セットは1―4とされた時点を棄権を申し出た。

 錦織は第1セット終了後には右太もも付近を気にするしぐさがみられ、トレーナーがストレッチを施すなど、明らかに5時間5分の激闘だった準々決勝のダメージが残っている様子だった。背中にも疲労、違和感があると大会中に明かしており、試合続行は困難だったもようだ。

 世界ランク23位パブロ・カレノブスタ(27)=スペイン=との超ロングゲームから中1日。22日は「必ず長いラリーになるので体を戻すことが先決。リカバリー次第」と、休養に充てた。しかし、今大会4試合で費やした13時間47分は、ジョコビッチの9時間44分より圧倒的に長い。疲労の蓄積ばかりは、いかんともしがたかった。

 勝てば1932年大会の佐藤次郎以来、日本勢87年ぶりの4強だったが、無念の敗退となった。

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