【Bリーグ】通算1万点の北海道・折茂、次の夢は50歳で「東京五輪」

スポーツ報知
試合前に鏡割りを行う折茂(左から2人目)、佐古さん(同3人目)ら

◆プロバスケットボールB1リーグ 秋田76ー69レバンガ北海道(23日・北海きたえーる)

 レバンガ北海道は、今月5日の三河戦(愛知)で日本出身選手初の通算1万得点を達成したSG折茂武彦(48)の快挙を祝い、23日の秋田戦を「折茂武彦10000得点達成記念フェス」として開催。“盟友”で日本男子代表アシスタントコーチ(AC)を務める佐古賢一さん(48)が特別ゲストで駆けつける中で、折茂は「東京五輪代表挑戦」を宣言。試合は折茂が10得点するなど奮闘したが、69―76で敗れ、4連敗となった。

 バスケット界のレジェンド・折茂と、“ミスターバスケット”と呼ばれた佐古さんとの共演が「折茂祭り」を一気に盛り上げた。秋田戦の前の公開インタビュー。司会が、折茂に1万点達成後の次の目標を質問すると、すかさず日本男子代表アシスタントコーチを務める佐古さんが先に「東京オリンピック」と返答。折茂は一瞬苦笑した後に「オリンピック出場は一緒に日本代表にいた当時からの、2人の夢だった。選手として最高の舞台。何らかの形で、その目標に携わっていけたらうれしい」と盟友との共闘を希望した。

 2人が知り合ったのは全日本ジュニア強化合宿。折茂は埼玉栄高、佐古さんは北陸高にいた。折茂は日大、佐古さんは中大に進学し、実業団も別々だったが、日本代表の主力として長く、ともにプレー。佐古さんが11年に40歳で現役を引退後も親交を深めてきた。

 この日は、1万点達成を祝い飲料の無料配布や「折茂姓」の人の無料招待などのファンサービスも実施。「折茂軌跡展」と称して1万点達成時のボール、シューズや歴代ユニホームなども展示するなど「折茂色」であふれた。試合前には鏡開き、花束贈呈、道バスケットボール協会から、お祝い100万円も贈呈された。

 佐古さんはセレモニーで「これからタケヒコ(折茂)の背中を追う選手が出てくると思うが、いつまでも背中を追われる選手であってほしい」と激励。折茂も「1万点達成は皆さんのおかげ。これからもチームの勝利に貢献し、皆さんの応援に応えたい」と決意を表明した。(小林 聖孝)

 ◆折茂は10得点

 東地区6位のレバンガ北海道は、B1残留争いをする同5位の秋田に競り負けた。SG折茂とPF野口大介(35)が共に10得点と奮闘したが、3点シュートがチームで19本中決定が2本(決定率10・5%)、対する秋田は20本中8本(同40%)と、シュート精度の差が勝敗を分けた。

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