【杉山愛の目】大坂なおみ、次戦はリターンが大事

スポーツ報知

◆テニス 全豪オープン第10日 ▽女子シングルス準々決勝 大坂なおみ2(6―4、6―1)0エリナ・スビトリナ(23日・メルボルン)

 大坂選手は、守備が得意なスビトリナ選手に、しぶとく戦わせない攻撃力が光りました。試合時間も72分と短く、いい勝ち上がりです。準決勝で対戦するKa・プリスコバ選手は、準々決勝でセリーナ・ウィリアムズ選手にマッチポイントを握られながらも、しのいで勝ち進んできた実力者。今大会は特にサーブの調子が良く、今当たるのは嫌な相手かもしれません。

 前回対戦は、ストレートで敗れた東レ・パンパシフィック・オープン決勝。当時のようにサーブがいいところに入ると、やはり強敵です。相手の武器のサーブをどうリターンするか。大坂選手には、特に第2サーブの時に前へ出てプレッシャーをかけ、数少ないチャンスをものにしてほしい。先にブレイクを奪えるかどうかが大事になってきます。

 右太もも痛で途中棄権した錦織選手は、どこに痛みがきてもおかしくない状態。古傷の右手首ではなくて良かった。4大大会を勝つには、序盤の戦い方をスムーズにしなければいけません。ただ、今大会は2回戦のカロビッチ戦や4回戦のカレノブスタ戦で、負けてもおかしくない試合を勝ち切りました。駆け引きや勝負強さを見せられた点を収穫としましょう。(元ダブルス世界ランク1位)

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