“ヨネタナ”競り勝って北都銀4強 田中志穂「まだ6割の出来栄え」

スポーツ報知
後方から強打を放つ北都銀行・米元(手前は田中)

◆バドミントン S/Jリーグ(10日・秋田県立武道館)

 女子Jブロックの北都銀行が日立化成に2―1で勝ち、3勝1敗の同2位でトップ4トーナメント(16、17日、さいたま)進出を決めた。北都銀行は第1ダブルスの米元小春(28)、田中志穂(26)組が本田恵利奈(24)、清水望(22)組に競り勝ち、チームに流れを呼び込んだ。同ブロックの七十七銀行は再春館製薬所に0―3で完敗。男子Jブロックの東北マークスも日本ユニシスに0―3で敗れ、16日の順位決定戦(埼玉・草加)に回ることが決まった。

 2450人が集まったホームマッチで、ファンの思いが米元に乗り移った。20―18と追い上げられて迎えた第2ゲーム。相手のサービスが少し浮くと迷わず強打。コートにシャトルを落とすと、ようやく安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。「反省点はたくさんある。でも年に1度のホームマッチで、たくさんの声援で最後は(接戦を)抜け出せた」とファンに感謝した。

 国際大会では不調が続いていた。1月はマレーシアで初戦敗退、インドネシアは2回戦で敗れるなど、持ち前の長いラリーに持ち込む勝負強さを出せなかった。それでも佐々木翔監督(36)は「彼女たちはA代表。何とか次につなげてほしかった」とエース決戦となる第1ダブルスに起用。昨年の全日本社会人4強の相手にリードされる場面もあったが、米元の緩急つけたショットに加え、田中が相手をよく見て左右に振るなどして接戦をものにした。

 “ヨネタナ”ペアの1勝を勢いにチームは2―1で勝利。トップ4トーナメント進出を決めた。田中は「きょうの試合はまだ6割の出来栄え。挑戦者の気持ちで向かっていきたい」と決意。ホームでの1勝を自信に変え、悲願のリーグ初制覇に挑む。(遠藤 洋之)

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