W杯で日本の対戦国はアイルランドに軍配 ジョセフHCが視察

スポーツ報知

◆ラグビー欧州6か国対抗 アイルランド22―13スコットランド(9日)

 ラグビーの欧州6か国対抗は9日、英国のエディンバラなどで行われ、9月開幕のW杯で日本と同じ1次リーグA組に入る前回王者のアイルランドと、同組のスコットランドが激突。日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが視察に訪れる中、アイルランドが敵地でスコットランドを22―13で下した。両チームとも1勝1敗。

 W杯1次リーグ第2戦で日本と激突するアイルランドが、同じく日本と同組のスコットランド相手に大会初勝利を飾った。主将のフッカー、ベストは「もっと自分たちらしいラグビーをしたかったが、何よりも結果が重要だった」と、うなずいた。

 0―3の前半9分に相手のミスを突いたトライで勝ち越したが、ゴールキックを昨年の世界最優秀選手・セクストンが失敗。その後も相手の激しいタックルの標的となり、前半23分に負傷交代を余儀なくされた。代わりに入った23歳のSOカーベリーが奮闘を見せて、W杯で対戦するライバルから勝利をもぎ取った。

 本来のFWとバックスがかみ合ったラグビーではなかったが、シュミット監督は、「美しい試合でなくても、先週は足りなかったエネルギーがあった」と高評価。日本とは9戦全勝の強敵が、7か月後のW杯に向け層の厚さを知らしめた。

 W杯1次リーグ第4戦で日本と対戦する伝統国のスコットランドは後半のミスが目立ち、格上アイルランドに完敗。SOラッセルは「素晴らしい前半だったのに、なぜ後半も続けられなかったのか」と、唇をかんだ。タウンゼンド監督は「世界のトップ10は競っている。前半は互角だった」。15年W杯で日本が唯一黒星を喫した宿敵は、敗戦の中にも手応えをつかんだ。

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