ジョセフ日本、サンウルブズとの特別チーム「ウルフパック」で底上げ

スポーツ報知
欧州6か国対抗戦の視察などを終えて、日本代表候補の強化合宿に合流したジョセフ代表ヘッドコーチ(右端

 ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)が15日、欧州6か国対抗の視察などを終え、東京・町田市内で実施中の代表候補強化合宿に合流。9月開幕のW杯に向け、3月下旬から強化試合5戦を増設すると発表した。16日に開幕戦を迎えるスーパーラグビー(SR)のサンウルブズとリンクした特別チームで「ウルフパック」(オオカミの群れ)と命名。2チーム間で選手を循環起用し、実戦経験の底上げを図る。

 4日に始まった強化合宿12日目。ジョセフHCが約1か月の海外視察から戻ってきた。“手土産”として特別チームによる強化試合の増設を発表。3~5月にSR下部チームと5試合を行い、25人前後を編成し指揮する。「今は基礎体力づくりがメインだが、3月下旬からはラグビーモードに入った選手を順次投入して、6月からの代表活動へ準備を積んでいく」と説明した。

 チーム名は「ウルフパック」。第2次世界大戦中に英米独軍が複数の潜水艦で同時攻撃し戦果を挙げた「群狼作戦」と同じ名前だ。同時期にSRで実戦強化を行うサンウルブズと並行し、主力と控えを特別チームで循環起用。2チームで60人前後の候補を底上げしつつ、9月2日が最終登録期限のW杯代表31人を絞り込んでいく作戦だ。

 W杯1次リーグで対戦するアイルランド、スコットランドが出場中の欧州6か国対抗も視察。「生で試合を見られたのは良かった。強豪に違いないが、強化し戦術を落とし込めば攻め立て窮地に追い込むことはできる。手応えを持ってるし自信もある」と意気込んだ。(小河原 俊哉)

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