スーパーラグビー開幕戦先発３７歳トンプソン「代表でやりたい」

　スーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズは１６日にシンガポールでシャークス（南アフリカ）と開幕戦を行う。先発する１５年Ｗ杯日本代表ロック、トンプソン・ルーク（３７）＝近鉄＝がインターネットを通して会見に応じ、「いいプレーをしたら日本代表もチャンス。僕はやりたい」と代表復帰に意欲をみせた。

　３７歳にしてスーパーラグビーデビューを迎える。現在コンディションは「絶好調。僕まだ若い。（年齢は）数字だけ。心が１番大事ね。新しいチームメートと試合するのが本当に楽しみ。久しぶりの感じ」と笑顔で話す。１か月ほど前に、以前から交流のあるトニー・ブラウン・ヘッドコーチとメールをやりとりするうち「サンウルブズはけが人が多くて、日本代表も合流していないから人が少ない。トモ（トンプソンの愛称）、サンウルブズでやりたいか？」と聞かれ参戦を決意。５日にオーストラリアでの合宿に合流した。

　１５年Ｗ杯を最後に代表引退を表明。同ポジションに負傷者が相次いだ１７年６月、アイルランド戦に緊急招集され６４キャップ目を獲得しフル出場した。当時は心身共に疲れ、Ｗ杯までの２年を「遠い」と感じ再招集には否定的だった。昨季限りでの引退も考えていた。しかし１８年６月のイタリア戦をテレビ観戦し熱くなる姿に、妻ネリッサさんから「なんで（代表で）やりたくないの？　ラグビーまだやりたいんでしょ？」と後押しされ心が動いた。

　日本代表と連動しているサンウルブズで活躍すれば、４度目のＷ杯出場も見えてくる。「代表はすごくレベルが上がっているから、僕はたぶんメンバーには入らない。でも、やりたい。遅れてきて、やります、と手を挙げている状態だけど、ラグビーだから何が起こるか分からない。何かが起きて代表の一員になれたらラッキー」。まずはサンウルブズのために開幕戦で体を張る。