トナミ運輸“東京ライバル”撃破しV3に王手

スポーツ報知
気合のこもったプレーで決勝進出を決めたトナミ運輸の嘉村(右)、園田のソノカムペア

◆バドミントン S/Jリーグ トナミ運輸2―0日本ユニシス(16日・サイデン化学アリーナほか)

 ブロックリーグ戦上位4チームが優勝を争うトップ4トーナメント男子準決勝で、トナミ運輸(Sブロック1位)が日本ユニシス(Jブロック2位)を2―0で下し、3連覇に王手をかけた。17日の決勝でNTT東日本(Jブロック1位)と対戦する。9、10位決定戦は、金沢学院クラブ(Jブロック5位)がトリッキーパンダース(Sブロック5位)を2―1で下し、来季のS/Jリーグ残留を決めた。

 トナミ運輸がライバル対決を制し、3連覇へ大きく前進した。第1ダブルスで、世界ランク3位の“ソノカム”こと園田啓悟(28)、嘉村健士(29)組が、同5位の遠藤大由(31)、渡辺勇大(21)組と激突。東京五輪代表争いを繰り広げる難敵を下し、嘉村は「お互いライバル視していたが、チーム戦で勝てたのはうれしい」と笑顔。荒木純監督は「エースの第1ダブルスがしっかり勝ってくれたことが一番大きい」と勝因を挙げた。

 持ち味の低空戦で、接戦をものにした。園田は「シャトルが速くてコントロールが難しかったが、自分たちから沈めていけた」と振り返った。12月の全日本総合でも決勝で遠藤、渡辺組に2―0で勝利したが、嘉村は「総合は個人戦だが、(チーム戦は)厳しい場面になったらチームの選手たちの顔を見たりできた」。第2ゲーム(G)はジュースにもつれ込む展開となったが、副将でもある2人は仲間の声援を力に変えた。続くシングルスでは、西本拳太(24)が渡辺航貴(20)に第2Gを奪われたが、第3Gは21―12と圧倒した。

 14日に29歳の誕生日を迎えたばかりの嘉村は「29歳最初の試合だったので、どうしても勝ちたかった。プレーでも容姿でもまだ30歳とは思われないようにしないと。今まで洗顔も水でゴシゴシ洗うだけだったが、化粧水や乳液をつけたり気をつけようかな」と笑わせた。20日に29歳となる園田は「決勝もエースダブルスとして結果を残せるよう2人で頑張りたい」と意気込んだ。3連覇達成が、2人のバースデープレゼントだ。(勝田 成紀)

スポーツ

×