京産大・大西監督が来季限りで退任へ…ラグビー部率いて46年目

スポーツ報知
昨年10月7日、逆転勝ちに笑顔で握手する京産大・大西監督(中は元木ヘッドコーチ)

 京産大ラグビー部を率いて46年目の大西健監督(68)が、来季2019年度シーズン限りで退任することが16日、分かった。20年2月で70歳になることから来年度限りで同大学の教授を退任すると同時に、ラグビー部の指揮も後進に任せる意向で、既に部員や近い関係者には意思を伝えた模様。後任は未定だが、元木由記雄ヘッドコーチ(47)、またはOBの伊藤鐘史FWコーチ(38)の昇格が有力視される。

 大西監督は1973年に23歳で当時関西大学Bリーグの京産大監督に就任し、同年Aリーグ昇格。76~84年度リーグ9連覇など当時関西で無敵を誇った岡仁詩監督(故人)率いる同大打倒を目指し、陸上部顔負けの走り込みなど猛練習で鍛え上げ、ライバルとして台頭した。80年代後半からは同大、坂田好弘監督(現関西協会会長)率いる大体大との“関西3強”で打倒・関東を目指して切磋琢磨(せっさたくま)。スクラムなどFW強化に定評があり、京産大を4度のリーグ優勝、全国大学選手権は4強7度の強豪に育てた。

 最近は関西王者の天理大とリーグ終盤まで優勝争いを繰り広げた。大西監督にとっても悲願の大学日本一へ、ラストシーズンの手腕にファンの注目が集まる。

 ◆大西 健(おおにし・けん)1950年2月19日、東京都生まれ。68歳。啓光学園(現・常翔啓光学園)、天理大を経て73年、京産大監督就任。関西大学Aリーグは90年度初Vから4度優勝。全国大学選手権は82年度に初出場し、4強7度。08年度限りで一度辞任。09、10年度は教え子の元日本代表・吉田明氏に監督を任せ、自身は総監督を務めたが、吉田氏退任後の11年度から監督に復帰。

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