トナミ運輸、3連覇 嘉村「自信持って試合できた」

スポーツ報知
優勝を決め、両手を挙げる保木を中心に歓喜の輪を作るトナミ運輸のメンバー

◆バドミントン S/Jリーグ最終日(17日、さいたま市・サイデン化学アリーナ)

 トップ4トーナメント男子決勝で、トナミ運輸(Sブロック1位)がNTT東日本(Jブロック1位)を2―1で下し、3年連続9回目の優勝を飾った。第1ダブルスで園田啓悟(28)、嘉村健士(29)組が先勝。シングルスは西本拳太(24)が世界ランク1位の桃田賢斗(24)に敗れたが、第2ダブルスの保木卓朗、小林優吾(ともに23)組が勝負を決めた。また最高殊勲選手賞に園田、嘉村組、殊勲選手賞に保木、小林組が選出された。

 東京五輪へ、弾みをつける3連覇だ。トナミ運輸は第1ダブルスで園田、嘉村の“ソノカム”ペアが世界ランク3位の実力を発揮し、チームを勢いに乗せた。嘉村は「先に先に自分が落として園田にスマッシュを打って決めさせることができた。最後はコートも広く見えた。自信持って試合できた」と会心の勝利を振り返った。今季のS/Jリーグでは、出場した5試合すべてストレート勝ち。盤石の強さを見せた。

 1―1から勝負を決めたのが、第2ダブルスの保木、小林の“ホキコバ”ペアだ。第1ゲームでは10―8から怒濤(どとう)の10連続得点。第2ゲームは12―6から5連続失点で1点差に迫られたが、そこから6連続得点で突き放した。得点のたびに拳を突き上げて絶叫した保木は「1―1というしびれる場面で意識したが、全力で声を出した。また来年、4連覇を目指したい」。ホキコバも、今季出場4試合すべてストレート勝ちで優勝に貢献した。

 東京五輪代表争いが、いよいよ始まる。代表選考レースは、今年4月29日から20年4月26日までの大会結果による世界ランク(20年4月28日発表予定)が対象となる。16年リオ五輪はあと1歩で出場を逃した嘉村は「選考レースまであと少し。できるすべてのことをやって臨みたい。ドライブ勝負が自分たちのメーン。それ以外のレシーブなどすべてのクオリティーを上げることで、自分たちのドライブが効いてくる」とさらなる進化を見据えた。

 14日が29歳の誕生日だった嘉村に続き、20日に29歳になる園田は「この1年は、東京五輪が集大成になるというぐらいの気持ちで頑張りたい」と決意を新たにした。早速18日から、都内で日本代表合宿に入る。ソノカム2人そろって30歳で迎える東京五輪へ、勝負の1年が始まる。(勝田 成紀)

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