シダマツ、今季6戦6勝!再春館2年ぶりV

スポーツ報知
女子の最高殊勲選手賞を受賞した志田(左)と松山

◆バドミントン S/Jリーグ最終日(17日・サイデン化学アリーナ)

 女子のトップ4トーナメント決勝で再春館製薬所(Jブロック1位)が2―1で日本ユニシス(Sブロック1位)を破り、2年ぶり3度目(前身のルネサスを含む)の優勝。秋田・八郎潟町出身の志田千陽(ちはる、21)が松山奈未(20)と組む第2ダブルスで勝って優勝を決め、同ペアが女子の最高殊勲選手賞を受賞した。同3位決定戦は北都銀行(J2位)が2―1でヨネックス(S2位)に勝ち、3位を決めた。

 笑顔で躍進のシーズンを締めくくった。相手のショットがアウトになり、優勝が決まると、志田はペアを組む16年世界ジュニア女王の松山とハイタッチ。コートに走り込んできたチームメートからハグで祝福され「チームのみんなと戦っていると思って最後までプレーできた」と胸を張った。

 今季は6戦全勝。女子の最高殊勲選手賞も受賞し、優勝に花を添えた。チームは昨年4月に世界ランク1位の福島由紀(25)、広田彩花(24)らがトリッキーパンダースに移籍。思いもよらない状況でエースダブルスに指名された。「当時は松山もけがをしていて自信がなかった」というが、今季限りで引退する12年ロンドン五輪銀メダルの藤井瑞希(30)に「やるべきことをやらないとダメ」と活を入れられ「逃げちゃいけない」と覚悟を決めて練習に励んできた。

 力で勝ち取ったチームタイトル。今春からは、東京五輪の代表をかけた五輪レースが始まる。現在世界13位の“シダマツ”ペアは日本勢6番手と厳しい戦いが待ち受けているが松山が「少しでも(争いに)食い込んでいけたら」と決意を見せると、志田も大きくうなずいた。将来、ペアで世界の頂点に立つために、リーグで培った自信を世界の舞台にぶつける。(遠藤 洋之)

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