錦織圭、準決勝敗戦も「調子いい」
スポーツ報知
◆男子テニス ABN・AMROワールド第6日(16日、オランダ・ロッテルダム)
シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランキング7位の錦織圭(29)=日清食品=は、4大大会3勝で同68位のスタン・バブリンカ(スイス)に2―6、6―4、4―6で競り負けた。錦織は最終セットで7本のサービスエースを決められ、接戦を落とした。元世界3位のバブリンカとの対戦成績は通算4勝6敗となった。次戦は男子が25日に開幕するドバイ選手権に出場予定。
錦織は10度目の対戦となったバブリンカとの打ち合いに屈した。最終セットで4―5からの第10ゲームをブレイクされて力尽きた。ツアー通算12勝目を挙げた今季開幕戦のブリスベン国際に続く決勝進出はならず「チャンスがあった分、悔しい」と唇をかんだ。
4大大会3勝を誇る難敵の片手打ちバックハンドの鋭いショットに苦しみ、主導権を握られた。「相手の好きな打点やコースに打ってしまい、うまくプレーできなかった」と後手に回った第1セットを2―6で失った。思わず声を上げていら立つ場面もあったが、試合後には「相手がうまかったとしか言いようがない」と自らを納得させた。
全豪オープン準々決勝で右太もも痛のために途中棄権して以来約3週間ぶりの実戦で決勝には届かなかったが、第1シードにふさわしい安定したプレーを披露した。「ストロークはすごく良くなっている。調子はいいので、このままいきたい」と手応えもつかんだ。