ジョセフジャパン、一撃必殺“稲刈りタックル”で守備力アップ

スポーツ報知
ジョセフHC(右)が見守る中、タックル練習する山田(カメラ・竜田 卓)

 9月開幕のラグビーW杯で史上初8強入りを目指すジョセフ日本は19日、東京・町田市内で代表候補の強化合宿第3クール2日目を行い、実りの秋へのスキルアップ練習として“稲刈りタックル”を始めた。

 ライン側へ斜めに走ってくる相手を一発で仕留める王国ニュージーランド式の高難度タックルだ。相手の進行方向の外側の脚のひざ裏まで手を回し、根元から刈るようにして倒す技術で、ランナーのFB松島も「これをやられたら一発で止められてしまう」とうなった。昨秋のテストマッチでは世界最強ニュージーランドから5トライを奪い、イングランド代表には前半リードし、格下のロシアに逆転勝ちした。だが失点も多く、課題でもある守備力アップにつながる強化になる。

 15年にW杯を連覇した元ニュージーランド代表コーチで、昨季トップリーグで神戸製鋼を優勝に導いたウェイン・スミス総監督(60)の助言などを得てスキル練習に採用。神戸製鋼でプレーする万能バックスの山中は「難しい技術。実戦でどれだけ使えるか」。ウィングの山田は「W杯で勝つには細かいことをやっていかないといけない。1点差、2点差の試合ではこういうスキルが生きてくる。W杯までに全員でレベルアップするし、できる」と力強かった。(小河原 俊哉)

スポーツ

×