【Tリーグ】岡山は2位でファイナルへ 白神監督「何としても初代王者に」

スポーツ報知
第1試合を制した岡山・森薗政崇(左)、三部航平組(Tリーグ提供)

◆卓球Tリーグ男子 岡山2―3東京(23日・アリーナ立川立飛)

 レギュラーシーズン最終戦に臨んだ男子の岡山リベッツは2―3で木下マイスター東京に敗れ、2位で終えた。試合前まで勝ち点1差で首位に立ち、3―1以上の勝利で1位が確定したが、延長戦の末に惜敗。連勝も5で止まった。東京とは上位2チームで初代王者を争う3月17日のファイナル(両国国技館)で再び激突する。

 前哨戦となったこの日は、ファイナルを見据えた戦略も随所に見られた。第1試合のダブルスには森薗政崇と初出場の三部航平を送り出した。これまで18試合連続で上田仁、森薗組を起用。15勝3敗と安定していたが、白神宏佑監督は「ファイナルが決まったので、それも視野に」と説明。手の内を隠すと同時に、ファイナルで上田や森薗をシングルスで起用した場合にダブルスを再編成する可能性も視野に、オーダーを組んだことを明かした。

 Tリーグでは初結成とはいえ、森薗と三部は全日本選手権を2連覇した実績のあるペアだ。事前に三部の最近の試合の映像を見返したという森薗は、2―0の快勝に「4年ぶりぐらいに組んだけど、久々にしてはいいコンビネーションでできた」と、納得の表情で振り返った。

 ただ、第1試合を制して勝ちパターンに持ち込んだものの、第2試合は林ユン儒(台湾)が東京・水谷隼にゲームカウント2―0から逆転負け。第4試合では吉村和弘が0―3で張本智和に完敗した。シーズン終盤の快進撃を支えた2人が敗れ、1ゲーム先取の延長戦では林鐘勲(韓国)が水谷にゲームカウント2―7からひっくり返された。

 シーズンを6連勝で締めくくることはできなかったが、勝負は3月17日だ。白神監督も「最大限の力は出せた」と悲観はしていない。Tリーグではファイナルに登録できるのはシーズンで8マッチデー以上に出場した選手のみ。規定に届かない林ユン儒や林鐘勲らを欠く厳しい戦いとなるが「今回僕らが2位(ファイナル進出)になって、チーム戦は個人の実力だけではないところが多いと証明できた。そういうところも生かしながら、何としても木下さんを倒して初代王者になりたい」と闘志を燃やした。

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