女子・清水ジュニア・前嶋華音主将「最後は笑顔で」…少年団バレー28日開幕

スポーツ報知
巧みなトスワークを見せる前嶋

 小学生世代で最後の大会となる全国スポーツ少年団バレーボール交流大会(28~31日、大分・べっぷアリーナほか)に、創部33年目の女子・清水ジュニアが初出場する。セッター前嶋華音主将を軸に千葉光姫と吉田磨世(すべて6年)が多彩な攻撃を見せる。昨年8月に行われた本社後援全日本小学生大会で初出場3位と健闘。今回も上位を狙う。

 司令塔の前嶋が多彩な攻撃を演出する。速攻はクイックと平行トスが軸だった昨年8月の全日本と比べ、時間差やブロード、ツーアタックなどが加わり、倍以上の攻撃パターンを作り上げた。前嶋は「夏よりも上を目指したい」と、華麗なトスワークで勝利へ導くことを誓った。

 同じ体勢から種類の違うトスアップができ、相手ブロック陣を惑わせる。石川定吾監督(48)は「即座に習得する能力が優れている」と運動センスの高さを評価。前嶋も「相手のブロックをだまし、味方が撃ちやすい状況を作ることが楽しい」と変幻自在に操る。

 小学生バレーはポジションが固定されており、前衛の千葉と吉田の2人が撃ちまくる。パワフルな千葉は「同じフォームで打ち分けるところを見習った」と全日本の古賀紗理那(22)=NEC=の映像を研究。コース打ちが上達した。吉田も夏と比べ、打点の高さなど成長がめざましい。

 地元の中学生や県外遠征で他県代表と練習試合を行い、互角以上の戦績を残した。攻撃陣の成長とともに「守備陣が安定した」と石川監督。佐藤優有は強打レシーブが得意で、長沢真矢(ともに6年)は粘り強い守備を見せる。

 1次リーグは全日本で対戦がなかった城南ジュニア(香川)と豊城クラブ(沖縄)と当たる。前嶋は「100%の力を出し切り、最後は笑顔で終わりたい」と集大成へ意気込んだ。(青島 正幸)

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