サンウルブズ、21年スーパーラグビー除外か契約20年まで…豪紙が報道

スポーツ報知
今月11日の練習で円陣を組むサンウルブズの選手ら

 スーパーラグビー(SR)の主催者が日本チームのサンウルブズを除外すると決めたと20日、オーストラリアン紙などが伝えた。サンウルブズは、参戦契約が20年シーズンで切れた後の継続が不透明となっている。主催者は今後について22日に正式発表すると表明。参加継続の意向だった日本協会は「正式な連絡はなく、コメントは差し控える」としている。

 サンウルブズは、日本代表強化を目的に16年から参戦。初年度は1勝に終わったが年ごとに勝利数を増やし、今季はチーフス(ニュージーランド)から敵地初勝利を挙げた。しかし、南アフリカのチームから移動の負担が大きいとの声が上がっていた。一部報道では、サンウルブズだけ参加費を払うように求められ、拒否したことも背景にあるという。

 SR参戦をジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(49)は「強度の高い試合を経験することは強化に欠かせない」と重要視してきた。新たなファン層を獲得し、16日のレッズ戦(秩父宮)では存続を願うメッセージが多く寄せられた。日本代表は22年から新設予定の国際大会「ネーションズ選手権」に参戦する方針で、強豪国との対戦は増える見込み。

 ◆スーパーラグビー 主に南半球のクラブチームが競う世界最高峰リーグ。96年にニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3か国12チームで発足し、06~10年は14、11~15年は15チームに拡大。16年にサンウルブズなどが加わり18チームに。18年から現行の3地区15チーム編成。例年2~7月にリーグ戦、上位8チームによるプレーオフが行われる。優勝回数最多はクルセイダーズ(ニュージーランド)の9回。

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