NO8姫野、W杯あと半年 ニュージーランド五輪代表育てたメンタルトレーナーの闘魂注入に気合

スポーツ報知
姫野はシーサーの横でポーズを見せる(カメラ・小河原 俊哉)

 ラグビー日本代表候補の沖縄強化合宿は、W杯開幕まであと半年となった20日、読谷村残波岬での11日間の日程を終えた。25日からはラグビー王国・ニュージーランド(NZ)に遠征し、7週間かけて磨いた成果を強豪チームにぶつける。W杯史上初の8強へ、合宿の最後のミーティングでは勇猛果敢の象徴として「ライオンになれ!」と叫んで決起。「羊の群れ」から「百獣の王」へと闘魂が注入された。

 午前練習後に取材に応じたNO8の姫野和樹(24)=トヨタ自動車=が、沖縄合宿の成果の一つに「すごいためになった言葉があった」と漏らした。合宿終盤のミーティング。ジョセフ代表ヘッドコーチが母国・NZから招へいしたメンタルトレーナーのデービッド・ガルブレイス氏の闘魂説法だ。半年後に迫ったW杯本番へ、「羊になるな。ライオンになれ。臆病に生きるぐらいなら挑み続けて死にたいと思え」と注入され、感動した。

 NZの五輪代表などトップ選手の心を鍛えるガルブレイス氏。自身初のW杯出場を目指す24歳は「ライオンは勇敢な気持ちを持った戦士。チームとしても個人としてもライオン・マインド(魂)を身につけたい。自信を持って臨むために、しっかり準備していく」と力強く誓った。

 半年後に迫ったW杯へ、主将のリーチ・マイケル(30)=東芝=は「僕はもうすでにライオンです」とニヤリ。チーム目標は「8強」以上だが、リーチは自身の目標を「4強」から一気に「W杯の優勝に向けて準備したい」と大胆に上方修正した。沖縄合宿では、中盤の5日目から過度の疲労蓄積で見学に。遠征の帯同については「検査次第」としたが「1週間で治す。勇気を持って、しっかり強化したい」とライオン魂を燃やした。(小河原 俊哉)

スポーツ

×