サンウルブズは消滅?存続?

スポーツ報知
サンウルブズの選手

 スーパーラグビー(SR)の主催者は22日、日本チームのサンウルブズが2020年シーズンをもって除外されると発表した。発表を受けて日本ラグビー協会と、サンウルブズを運営するジャパンエスアールが都内で会見。サンウルブズの今後について、ジャパンエスアールの渡瀬裕司CEOは「一個人としてはチームを残したいが、感情だけでは決められない。2年の猶予があるので少しでも恩返ししていきたい」と話した。

 サンウルブズは23日にライオンズ(南アフリカ)との対戦を控え、シンガポールに滞在中。21日に渡瀬CEOが現地に赴き選手、スタッフに直接説明をした際はショックを受けている様子だったという。

 日本代表強化を目的に16年からSRに参戦してきたサンウルブズの今後はどうなるのか。日本協会の坂本典幸専務理事は「代表の強化に寄与するなら残す」とした。SR主催者は日本協会、サンウルブズに対し太平洋諸国、南北アメリカ、香港と共に「アジア太平洋版スーパーラグビー」設立を選択肢として提示。ただ「それは主催者の考え。アジア、太平洋諸国、米国、カナダとも連携をしながら色々やっていきたいが、同じものではない。我々は独自なことを考えている」(坂本専務理事)という。

 17年を最後にSRから外れたチーターズ、キングズ(ともに南アフリカ)はアイルランド、ウェールズなど欧州に拠点を置くチームで争う「プロ14」に参加。フォース(オーストラリア)は今年から発足した「グローバル・ラピッド・ラグビー」の中心チームとしてシンガポール、フィジー、サモア、香港のチームと戦う。

 日本代表としては22年に新設予定の国際大会「ネーションズ選手権」に参加意向で、強豪国とのテストマッチを確保していく。国内のトップリーグもW杯後にニュージーランドなどの大物選手の加入が続々と発表され、さらに21年度に新リーグへの移行を予定している。代表強化の方策として、何がベストなのか。坂本専務理事は「21年以降、世界も動いていると思う。色々な案が出てくるが、どういう形がいいか考えていく」と話した。

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