サンウルブズ、今季5敗目 強豪ライオンズに反則繰り返す

スポーツ報知

◆スーパーラグビー 第6節(23日、シンガポール)

 スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズはライオンズ(南アフリカ)に24―37で敗れ、1勝5敗となった。

 サンウルブズは2020年シーズン限りでのSR除外が22日に発表されたばかり。選手、スタッフもショックが残る中、「ゴー フォワード(前に進もう)」を合言葉に一致団結。日本代表候補合宿から合流した5人が先発し、3季連続準優勝の強豪に立ち向かった。

 前半から連続攻撃をみせ、左タッチライン際で待つNO8ウォーレンボスアヤコへのパスを相手が恋にはたき落とす反則で認定トライを得て先制に成功。しかし数的優位を生かせず追加点を得られないまま、13分にラインアウトからのモールを押し込まれて7―7に追いつかれる。同36分にも再びモールを押し込まれた。

 FW陣が強みの相手に良さを出させてしまい、課題の反則が増えた。反則の総数は13を数え、特に前節(16日)レッズ戦から両プロップが変わったスクラムではまたしても反則が出た。代表候補とは組み方が異なり、融合しきる時間が足りなかった不安が露呈。トニー・ブラウン・ヘッドコーチは「重圧をかけられ、スクラムは良くなかった」と厳しく指摘した。

 日本代表候補からの合流組の奮闘もあった。センター立川理道(クボタ)はフル出場し攻守に体を張ったプレーをみせた。練習生から出場機会を得て持ち味をアピール。「ゲインラインのバトルでしっかり前にいけるように努力していきたいし、それが代表につながるアピールポイントだと思う」と話した。先発し後半32分までプレーしたFB山中亮平(神戸製鋼)は「ディフェンスでそんなに抜かれたシーンもなかったし、戦術は遂行できたと思う」と満足そう。課題のフィジカル面で手応えを得ていた。

 サンウルブズはこの後、オーストラリアに移動。29日にワラタスと、4月6日にレベルズと対戦する。

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