【Ｂリーグ】仙台が６連勝　菅沢「出られない選手の分も力出す」

◆Ｂ２リーグ　仙台６９―６０茨城（２４日・カメイアリーナ仙台）

　Ｂ２東地区の仙台８９ＥＲＳは茨城に６９―６０で快勝。連勝を今季最高の「６」に伸ばし、同率ながら茨城との直接対決の結果（４勝２敗）で同２位に浮上した。仙台はスモールフォワード（ＳＦ）菅沢紀行（３２）が激しい守備から流れを作ると、攻撃でも１２得点を挙げる活躍で勝利に貢献した。

　ベテランがチームに流れを呼び込んだ。仙台は第１クオーター（Ｑ）序盤に連続で３点シュートを決められるなど、リードを許す苦しい展開。５分過ぎに最初の出場機会が回って来た菅沢は「まずは（コート内で）しゃべろう」と、同じタイミングで入ったポイントガード（ＰＧ）安部潤（３２）とともに、コート内でコミュニケーションを密にした。第１Ｑ終盤に追いつくと、第２Ｑには３点シュートを２本成功。桶谷大ヘッドコーチ（４１）も「残り３５分は自分たちのやるべきことができた。菅沢は最後まで体を張ってくれた」とたたえた。

　残り９試合で首位の群馬とは５ゲーム差。プレーオフ進出に可能性を残すためにも、２７日の直接対決（アウェー）で勝っておきたい。２３日にはシューティングガードの白戸大聖（２３）が負傷するなど、厳しい台所事情ではあるが、菅沢は「出られない選手の分も、自分たちの力を出して全部勝っていきたい」と一戦必勝を誓った。（遠藤　洋之）