井上、世界最速16戦で3階級制覇「必ず」

2018年3月7日6時0分  スポーツ報知
  • 3階級制覇と13連続防衛を目指すと力強く語った井上尚弥(カメラ・川口 浩)

 ◆プロボクシング世界戦 ▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者・ジェイミー・マクドネル―同級1位・井上尚弥(5月25日、東京・大田区体育館)

 前WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥が、世界最速となるプロ16戦目での3階級制覇に挑む。所属する大橋ジムが都内で6日、5月25日にWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネルに挑戦すると発表。同階級転向初戦となる試合での井岡一翔の持つ世界最速記録(プロ18戦目)更新とともに、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高の13戦連続防衛の日本記録更新を早々とターゲットに据えた。

 5月25日にバンタム級初戦で王座に挑む井上は「小さい頃から見てきた階級。そのステージに行けることが楽しみ。必ず3階級制覇して、バンタム級の王者になります」。勝てば日本5人目の世界3階級制覇で、井岡の世界最速記録18戦目を2試合更新する大快挙だ。

 野望には先がある。「目標はV13の具志堅さん。デビューした頃から言っている。この階級でしたい」。6日に返上したWBO世界スーパーフライ級王座は14年12月の奪取から3年間でV7。それを上回る年間3試合ペースでも4年半はかかる大記録への挑戦宣言だが、「バンタム級が一番、自分に合っている。長期防衛していける」と24歳の夢はビッグだ。1階級にとどまれば、日本初の4階級制覇が困難になるが「それはその後で」とまで言ってのけた。

 王者はバンタム級では珍しい178センチの長身で、リーチ183センチといずれも井上を約14センチ上回る。防衛5度を重ねる王者は、過去最強の相手となるが「だからこそ、やりがいがある。ボディーは誰がもらっても効く」と懐に入り強打を浴びせるイメージはできている。ジムの大橋秀行会長(52)も「減量の苦しみも和らぐし、より強い井上尚弥が見られる」と期待した。

 バンタム級は辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介ら名チャンプが名を連ねた階級だ。「日本のレジェンドと言われる先輩が君臨していた。プレッシャーを力に変えていく性格なので、プレッシャーをかけて下さい」。高々と掲げた目標が実現可能に見えるのも、怪物たる証しだ。(浜田 洋平)

 ◆ネリと「やりたい」

 井上は、WBCで1日に体重超過を犯しながら山中慎介に勝利したルイス・ネリについても触れた。同じバンタム級の同試合はリングサイドで観戦。ネリとの対戦については「ルールを守らないと、競技にならない。それも関係なしにやりたい気持ちはありますけど」と話すにとどめた。ネリは規定で1年、日本で試合をできず、無期限資格停止処分を受けているWBCでも試合をできない。

 ◆ジェイミー・マクドネル 1986年3月30日、英国ドンカスター出身。31歳。2005年9月プロデビュー。13年5月に王座決定戦を判定で制してIBFバンタム級王座を獲得(指名試合を行わずに剥奪)。14年5月に王座決定戦でTKO勝ちしWBA世界同級王座を獲得。15年の5月と9月に亀田和毅に連勝するなど5度の防衛に成功。右ボクサーファイター。

 ◆井上 尚弥(いのうえ・なおや)1993年4月10日、神奈川・座間市生まれ。24歳。相模原青陵高でアマ7冠など通算75勝(48KO・RSC)6敗。2012年10月にプロデビューし、13年8月に日本ライトフライ級王座奪取。同12月に東洋太平洋同級王座獲得。14年4月にデビュー6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を獲得(初防衛後に返上)。同年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を奪取し、2階級制覇。身長164・7センチの右ボクサーファイター。家族は咲弥夫人と1男。

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