大橋会長、井上に3階級制覇を託す「あとは尚弥に任せる」計量遅刻の王者には皮肉

2018年5月24日19時17分  スポーツ報知
  • 計量を1回でパスしたジェイミー・マクドネル(左)と井上尚弥
  • 前日計量を終えにらみ合う、王者マクドネルと井上尚弥

 ◆プロボクシング ダブル世界戦▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ジェイミー・マクドネル―井上尚弥▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 拳四朗―ガニガン・ロペス(25日、東京・大田区総合体育館)

 WBA世界バンタム級2位・井上尚弥(25)=大橋=と同級王者ジェイミー・マクドネル(32)=英国=が24日、都内で前日計量に臨んだ。計量失敗が危惧されていた王者は、フラフラになりながらもリミットを200グラム下回る53・3キロ、井上はリミット53・5キロで一発パスした。

 予定の午後1時までに体重を落としきれない王者は、横浜市内のホテルから1時間遅れで会場に到着。ドタバタの計量を終えた井上陣営の大橋秀行会長(53)は「(計量遅刻は)前代未聞だった。(興行主として試合が無事に成立し)俺の仕事は終わった。あとは尚弥に任せる」と安堵(あんど)の表情。

 ボクシング発祥の地、英国の王者が初めて日本のリングに立つが「(日本ボクシング界の)歴史を破ったチャンピオンは違うね。本場は違う。堂々としている」と皮肉交じりに話し「俺なんかは11時に入ったよ」と笑いを誘った。

 計量開始が遅れれば、予定の1時に合わせてきた井上のコンディションが崩れる可能性もあった。先に1人で計量を終わらせることもできたが、大橋会長は「(王者陣営に)後からいろいろ言われると、気持ちよくない」と公平性を保つために待機。

 水抜きによる短時間の大幅減量でゲッソリとした表情のマクドネルに「最初、誰だか分からなかった。あんなになっちゃうんだね」と驚き、遅刻した相手からの謝罪は「一言もない」と怒りをあらわにした井上に対し「今までにない顔。あれはよかったな。向こうの(陽動)作戦なら逆効果になる」と日本最速16戦目での3階級制覇に期待した。

 マクドネルは、予備検診、調印式と3日連続で遅刻。井上の父・真吾トレーナーは「遅刻は納得がいかない。(23日の)会見まではすごく紳士だったけど、こんなに時間にルーズだとは思わなかった。うちは動揺はしていない。自分たちのペースでやる」と話した。

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