村田諒太32歳、V2へ走る走る!インターバル走で自己ベスト

スポーツ報知
沖縄合宿で203段の階段ダッシュを行う村田諒太(カメラ・浜田 洋平)

 WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=がレベルアップしていた。28日、沖縄・国頭村(くにがみそん)での走り込み合宿を公開。合宿内で行ったインターバル走1キロの自己ベストタイムで、前回2月から8秒更新する3分4秒をマークしたことを明かした。32歳になり、4月の初防衛戦後のオフを挟んでも走力、体力はアップ。9月か10月に予定される米ラスベガスでのV2戦に向け“進化”し続ける。

 村田の“進化”が止まらない。27日に行った1キロ×3~5本、1本ごとに4分の休息を挟むインターバル走。気合を入れて走ると1本目が3分4秒だった。「32歳で記録が伸びるってのはうれしい。記録を出すのが楽しい」。まるで陸上競技のランナーのように足を動かした。

 4月の初防衛後にオフを挟み、イベントの仕事、子供の世話などをこなしながらトレーニングに励んできた。帯同する中村正彦フィジカルトレーナーは「真面目なので、日々の微調整がこういうところ(タイム)に出ている」とストイックな姿勢を評価。地面の蹴り方を変えるなど、フォームも考えながらタイムを縮めた村田は「そうやって考えるのが楽しい。自分と向き合える」と、すがすがしく笑った。

 この日は午前7時前から1周1キロ半、起伏の激しいクロスカントリーコースを最速7分で6周。午後から203段の階段を1段ずつダッシュで上り、10本を休息なしで終えた。最長で3分×12回を戦うボクシングにスタミナは必須。パンチ力につながる下半身の筋肉、体幹も強化され、体力があれば質の高い練習もできる。「ボクシングがあるからハードなものも乗り越えられる。引退したら陸上をやるのも面白い。まだ伸びる」と潜在能力の高さを光らせた。

 ただ、胃痛のためインターバル走の途中でダウン。夏の沖縄で大量の汗をかき「珍しく冷たい物を飲んでしまったから」と説明した。「昔からすごく気にかけていた」と普段は食事中も水を飲まず、温かいものしか摂取しないほど気を使う。「ちゃんとしなきゃダメですね。忘れた頃にやってくる」。寝る時は腹巻きを着けて、自己管理を徹底。酷暑の中で鍛え上げ、秋のV2戦に向かう。(浜田 洋平)

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