山中竜也、ミニマム級はあと2戦で“卒業”「誰が見ても勝っている試合を」…13日世界戦

スポーツ報知
ミットを打ちで軽快な動きを見せた山中竜也(右)

◆プロボクシング ▽WBO世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・山中竜也―同級3位・ビック・サルダール(13日・神戸市立中央体育館)

 攻撃型に進化した山中竜也(23)が圧勝でのV2を誓い、近い将来のビッグマッチを見据えた。神戸市内の真正ジムで公開練習を行った9日、山下正人会長(56)へのミット打ちでは接近して多彩なパンチを打ち込んだ。「誰が見ても僕が勝っている試合をする」。強打のモイセス・カジェロス(メキシコ)を翻弄し、8回終了TKOに沈めた3月の初V戦以上の意気込みだ。

 山下会長は「ミニマム級はあと2戦。今年で卒業」と明言。トレーニングでパンチ力が上がった反面、筋肉も増えて減量が厳しいためだ。“卒業試験”は年末に17勝(11KO)無敗の同級1位・ロベルト・パラデロ(フィリピン)との指名試合か、IBF同級王者・京口紘人(ワタナベ)との統一戦を想定。来年は2階級制覇を狙う。「足を使い、単発で打つ印象が強いと思うが、今後を見据えて攻撃型に変えた」と同会長。あえて世界ランキング上位の難敵サルダールをぶつけられた王者も「ここで勝てば自信がつき、いろんな試合ができる」と気合十分だ。

 同ジムOBの元世界3階級王者・長谷川穂積氏(37)を育てた山下会長は「今の山中は、長谷川が伸びた時期と似ている。2人とも勝負に出る勇気がある」と期待を込めた。(田村 龍一)

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