山中、連続TKOでV2だ「無理にKO狙わず相手の心折る」

スポーツ報知
前日計量を終えてポーズを取る王者・山中(右)と挑戦者・サルダール

◆プロボクシング世界戦 ▽WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦 王者・山中竜也―同級3位・ビック・サルダール(13日、神戸市立中央体育館)

 山中が“最強王者”ロマチェンコばりの連続TKO防衛を狙う。前日計量が12日、神戸市内で行われ、山中が47・5キロ、サルダールが47・4キロで共に一発パス。精かんな短髪、鮮やかな腹筋の山中は「これで試合ができるというだけ」と気を引き締めた。3月の初防衛戦ではカジェロス(メキシコ)に的確なパンチを次々と浴びせ、8回終了時にギブアップさせてTKO勝ち。山下正人会長(56)からは「今回も無理にKOを狙わなくていい。心を折って戦意喪失させてしまえ」と“TKO指令”が出た。

 相手を棄権させたTKO勝ちで有名なのが3階級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。WBO世界スーパーフェザー級王座V1~4戦まで4戦連続だ。山中も「カジェロス戦より厳しい試合になる。気持ちで負けないようにしたい」と我慢比べは臨むところだ。

 計量後は神戸市内の自宅で母・理恵さん(47)ら家族とリラックス。「いつも通り、おはぎや母が作ってくれる鍋料理を食べる。6キロほど体重を戻して試合に臨む」と笑顔。庶民派王者は13日の移動手段について「会場入り? 自転車ですよ。自宅が近いので」とサラリ。ルーチンを変えず平常心で戦い、サルダールの心を折る。(田村 龍一)

スポーツ

×