アマボクシング連盟、リオ代表・成松への助成金を3等分し対象外の選手にも

スポーツ報知

 アマチュアを統括する日本ボクシング連盟(山根明会長)に助成金不正などの問題があるとして、都道府県連盟の有志で構成する「日本ボクシングを再興する会」が28日、日本オリンピック委員会(JOC)などに対し、27日付で告発状を提出したことを発表した。助成金の不正流用のほか、審判へ不当な圧力をかけて試合結果を操作した疑いなどを問題視。同会は今後も不正事実の告発を行う構えで、近く会見を予定している。

 助成金の不正については、16年リオ五輪男子ライト級に出場した成松大介(28)=自衛隊=に対し、日本スポーツ振興センター(JSC)が15年度に交付した助成金240万円が、日本連盟の指示で3等分され別の2選手に80万円ずつ渡されていたことが28日、関係者の話で分かった。

 ボクシングで同年度に助成対象だったのは成松だけで、不正流用の可能性がある。JSCは今後調査する方針。関係者によると、成松は助成金を受けた際に山根会長から「3人で分けるように」と指示され「おかしいと思ったが断れなかった」と話している。助成金の一部を受け取ったとされる選手の1人も事実を認めているという。同会長は連盟を通じ「一切の取材をお断りしている」とコメントした。

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