岩佐亮佑、16日V2戦“カミソリパンチ”で「過去最強の相手、勝つ」

スポーツ報知
予備検診を終えポーズをとる岩佐(左)とドヘニー(カメラ・橋口 真)

◆報知新聞社後援 プロボクシング世界戦 ▽IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者・岩佐亮佑―同級1位・TJ・ドヘニー(16日、東京・後楽園ホール)

 IBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑が王座奪取の再現を狙う。同級1位TJ・ドヘニーとの2度目の防衛戦(報知新聞社後援)の予備検診が14日、都内で行われた。練習でも顔に傷をつくるほど好戦的な挑戦者に対し、岩佐は昨年9月の王座奪取時のような相手の顔を切る“カミソリパンチ”で迎え撃つ。

 一度も目を合わさなかった。写真撮影後に握手をしたが、ドヘニーは体を横に背けたまま。王者の貫禄を示した岩佐は「顔を見たかったけど、一度も面と向かってない。相手が目をそらしていた」と胸を張った。

 岩佐は昨年9月の小国以載(角海老宝石)戦は6回に相手の唇を切り裂く“カミソリパンチ”でTKO勝ちし、王座奪取。喉元まで流れる出血の多さにレフェリーが試合を止めた。ドヘニーは来日時から顔が腫れ気味で、陣営は「スパーリングでもけがをする」と明かすほど頭をぶつけてくるタイプ。今回も序盤にカットさせて試合を優位に運べる可能性があり、岩佐が「そうですよね」と語ると、セレス小林会長(45)も「それが理想だね」と再現を思い描いた。

 相手の“先制口撃”も空砲にしてしまった。会見で相手陣営は「(岩佐を)よく分析してきた。初めて会ったけど、今日の朝食で何を食べたかわかるくらいだよ」とニヤリ。しかし、自信満々に語る様子を報道陣の後ろから見つめた岩佐は「朝は何も食ってない。ハズレている」と笑った。場外の“前哨戦”でひらりとかわし、リング上でも持ち味の距離を取って戦うスタイルで優位に進めたい。

 身長171・5センチで挑戦者より5・5センチ高く、リーチは8・5センチ上回る。減量も残り1キロ弱と順調。「過去最強の相手。しっかり勝って、僕が強くなれる試合にしたい」。指名挑戦者をなぎ倒し、防衛ロードを切り開く。(浜田 洋平)

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