「神の左」山中さん、岩佐亮佑に「防衛回数抜いて」

スポーツ報知
山中氏(右)と岩佐が対談、11年日本タイトル戦で対戦した当時の写真を手にする

 IBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑が王座奪取の再現を狙う。同級1位TJ・ドヘニーとの2度目の防衛戦(報知新聞社後援)の予備検診が14日、都内で行われた。練習でも顔に傷をつくるほど好戦的な挑戦者に対し、岩佐は昨年9月の王座奪取時のような相手の顔を切る“カミソリパンチ”で迎え撃つ。

 岩佐はこのほど、2011年に日本バンタム級タイトルマッチで対戦し敗れた元WBC世界同級王者・山中慎介氏(35)と対談した。対談のもようは、15日午後11時から日本テレビ系「NEWS ZERO」内で放送される。

11年に対戦「テクニック華があった」 ―11年に対戦した時の試合前の印象は

 山中氏(以下、山)「テクニックっていうのはすごい持ってるなって。見ていて本当に華があるボクサーだなと」

 岩佐(以下、岩)「ぶっ倒す人がそんなこと言っちゃいけないですよ。僕は自信満々だった。ゴング鳴る前に対峙(たいじ)するじゃないですか。グラブを合わせた瞬間に僕はいつも相手の目を見るんですよ。でも、その瞬間に山中さんにグッと押された。ペース持ってかれたなって今でも思う。ちょっとひるんだ。あの試合は、全部あそこから歯車が僕の中で崩れた」

 山「その瞬間は覚えてないけど、そこから駆け引きは始まっていた。当時、バンタム級の中でずば抜けて強い相手だった。岩佐君に勝てたことで本田会長も世界戦を用意してくれたってのもあるし、本当に大事な試合で勝利できた。防衛回数にこだわりは?」

 岩「あります! (前回)納得いかなかったものを生かすことを意識して、しっかり完勝したい。それを続けて僕がやっぱり(日本記録の)13回防衛したい。(12回の)山中さんを抜きたいと思います」

 山「引退して、本当に心から抜いてほしいなって思えるようになっているので、本当に期待してます。『まあ、俺は岩佐君に勝ったけどね』っていうのを言いたいですね(笑い)」

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