ネリのような「3%」超えは一発アウトで試合中止に…JBCが体重超過の新罰則

スポーツ報知
3月の山中慎介(帝拳)とのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(53・5キロ)で、体重超過のため王座剥奪されたルイス・ネリ

 日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長は23日、体重超過に関する新たな罰則が決定したことを明かした。契約体重の3%を超えた場合は試合中止、3%未満なら2時間の猶予が与えられる。2時間後までの再計量も超過した場合は試合中止、または当日計量を義務付けた上で試合開催。当日計量で契約体重を8%以上超過した場合は試合中止となる。安河内事務局長は「経験則とデータに基づいて、3%は(再計量までに)落ちないと判断した。落とさせるのも危ない」と話した。

 試合中止の場合はファイトマネー相当額の制裁金、1年間のライセンス停止処分、1階級以上の階級への転向、所属ジムマネジャーへの戒告処分となる。3月の山中慎介(帝拳)とのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(53・5キロ)で、1度目の計量で2・3キロ超過したルイス・ネリ(メキシコ)の場合は即試合中止となる。バンタム級の3%は1・6キロ。同事務局長は「9月から実施できれば」とした。

 2時間後までの再計量で超過し、当日計量を契約体重の8%未満でクリアした場合は、ファイトマネー相当額の20%の制裁金、6か月のライセンス停止処分、所属ジムマネジャーへの戒告処分を義務付ける。

 4月のWBC世界フライ級タイトルマッチ(50・8キロ)で、比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)は1度目の計量で900グラム超過した。当日計量では、設定されたリミット(55・3キロ)を600グラム下回る54・7キロでパスしたが、試合は挑戦者のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)に9回TKO負け。ライセンス無期限停止、ファイトマネー相当額の20%の制裁金、階級変更命令、管理責任として所属ジムの具志堅用高会長らは戒告処分となっていた。

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