女子世界フライ級王者・藤岡奈穂、スピードで圧倒し初防衛

スポーツ報知

◆プロボクシング ▽WBA女子世界フライ級王座統一戦10回戦 ○藤岡奈穂子(判定)イルマ・サンチェス●(14日、後楽園ホール)

 WBA女子世界フライ級正規王者・藤岡奈穂子(43)=竹原慎二&畑山隆則=が、王座統一で初防衛に成功した。暫定王者のイルマ・サンチェス(30)=メキシコ=に3―0の判定勝ち。昨年12月に国内では男女通じて初の5階級制覇を達成した藤岡の戦績は18勝(7KO)2敗、サンチェスは30勝(8KO)8敗1分け。

 藤岡はスピード、技術で圧倒した。3回に右ストレートでぐらつかせると、以降も上下の打ち分けなど的確なパンチを浴びせ続けた。ジャッジ3者がフルマークをつける圧勝。「43歳でもまだやれる。若い子たちの手本になるボクシングをしたかった」と胸を張った。

 元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二会長(46)は「6階級(制覇)行っちゃおっか」と期待したが、やるなら3階級上のスーパーバンタム級と知り「ちょっときついな」と苦笑い。藤岡は「大きな舞台に立ちたい」と海外挑戦などの夢を語った。13日の計量では相手に母国・メキシコの民族衣装を贈られ、お返しに急きょ伊勢神宮の扇子を用意。「日本っぽいものはこれしかなかった」と試合後に渡して健闘をたたえ合った。

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