カネロ ミドル級頂上決戦を判定で制し「ゴロフキンは強かった。彼は素晴らしいパンチャー」

スポーツ報知

◆プロボクシング ▽WBA・WBC世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇サウル・アルバレス(判定)ゲンナジー・ゴロフキン●(15日、米ネバダ州ラスベガス、T―モバイル・アリーナ)

 元世界2階級王者の挑戦者サウル“カネロ”アルバレス(28)=メキシコ=が、因縁の再戦を制した。WBA・WBC世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(36)=カザフスタン=に2―0の判定勝ち。アルバレスの戦績は50勝(34KO)1敗2分、ゴロフキンは38勝(34KO)1敗1分。ゴロフキンはWBA21度目、WBC9度目の防衛に失敗した。

 新王者となったカネロは「感情が高ぶって言葉がありません」とリング上で喜びを表現。「皆さん、ありがとう。勝利を信じてくれて感謝している」とファンに思いを伝え、「約束通りKOしたかったけど、ゴロフキンは強かった。彼は素晴らしいパンチャー。(母国)メキシコのために勝ちたかった。素晴らしい栄誉あるライバル。ライバルは素晴らしいファイターになるために必要」と相手に敬意を表した。「もし、3度目の正直を求めるなら、しっかり家族と休みを取ってからやりたい」と最大のライバルとの第3戦を匂わせた。

 両者は昨年9月の対戦で三者三様の引き分けとなって議論を呼び、今年5月に再戦予定だったが、アルバレスのドーピング違反で試合中止に。14日の前日計量では、一触即発となるなど火花を散らすライバル関係だった。10月20日に2度目の防衛戦に臨む同級のWBA正規王者・村田諒太(32)=帝拳=は、この試合の勝者との対戦を希望している。

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