カネロ、ゴロフキンを撃破!「感情が高ぶって言葉がありません」

スポーツ報知

◆プロボクシング ▽WBA・WBC世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇サウル・アルバレス(判定)ゲンナジー・ゴロフキン●(15日、米ネバダ州ラスベガス、T―モバイル・アリーナ)

 元世界2階級王者の挑戦者サウル“カネロ”アルバレス(28)=メキシコ=が、因縁の再戦を制した。WBAスーパー・WBC世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(36)=カザフスタン=に2―0の判定勝ち。今年最も注目された昨年9月以来のミドル級頂上決戦で新王者に輝いた。勝者との対戦を希望していたWBA同級正規王者・村田諒太(32)=帝拳=は、カネロ戦の実現に厳しい表情を見せた。

 世界の頂に立ったのは、カネロだった。序盤からガードを固めながら圧力をかけ、ゴロフキンを後退させた。強烈な左ボディーを軸にフック、アッパーを織り交ぜて優位に展開。ゴロフキンも高速ジャブで手数を増やしたが、超ハイレベルな戦いを制した。「感情が高ぶって言葉がありません」と2万人で超満員となった会場の中心で叫んだ。

 3戦目示唆 昨年9月の対戦では、三者三様の引き分けで議論を呼んだ。今年5月に予定された再戦は自身のドーピング違反で試合中止に。「約束通りKOしたかったけど、ゴロフキンは強かった」と相手をたたえ「もし3度目の正直を求めるなら、しっかり家族と休みを取ってからやりたい」と第3弾の可能性を示唆した。

 相手のドーピング違反を非難してきたゴロフキンはWBA21度目、WBC9度目の防衛に失敗し、約8年守った王座から陥落。試合後はカットした右目上を8針縫い「勝利はカネロにある。(判定に)何も言うことはない。ファンにとっていい試合だった」と話した。

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