木村翔VS田中恒成、異例の生中継で計量パス 両者が必勝宣言

スポーツ報知
王者の木村翔(左)と1位挑戦者の田中恒成

◆プロボクシング▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 木村翔―田中恒成(24日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)

 WBO世界フライ級タイトルマッチの前日計量が23日、愛知・名古屋市のCBCテレビで生中継された。国内で世界戦の前日計量が地上波で生放送されるのは異例。3度目の防衛を目指す王者・木村翔(29)=青木=はリミット50・8キロを0・2キロ下回る50・6キロ、世界最速タイとなる12戦目での3階級制覇を狙う同級1位・田中恒成(23)=畑中=は0・1キロ下回る50・7キロでともに一発パスした。

 計量前の調印式では質疑応答が行われ、両者が互いの印象や意気込みを語った。

 ―今の心境と相手の印象は。

 田中「やることをやってきた。自信を持ってやっていきたい。こんなに気持ちの強いチャンピオンはそういない。全力でぶつかりたい。緊張感のある拮抗(きっこう)した試合になる」

 木村「ボクシングファンの注目する一戦で、日本人同士の頂上決戦。それに恥じない試合をしたい。本当にリスペクト、尊敬できる選手。一生懸命頑張りたい」

 ―意気込みを。

 田中「もちろん、勝ちます。3階級制覇です」

 木村「もちろん、僕がV3を達成して、明日は僕の手が挙がっていると思う」

 ―KOの可能性は。

 木村「チャンスがあれば、1回から倒しに行く。それが僕のスタイルですけど、そこまでこだわってはいない」

 田中「正直、狙ったことはない。KOできたらラッキーだという、いつもの感覚でいきたい」

 ―この試合は自身のキャリアでどんな位置づけになるか。

 木村「ボクシング界でも記憶と記録に残れば。僕にとっても糧になって、4回目、5回目の防衛につながれば」

 田中「本当に一生懸命やっても勝てるか分からない相手。ここで勝てれば、また新たな強さを手に入れられる」

スポーツ

×