木村翔、V3逃し号泣「引退する」発言も即座に撤回「またやりたいって思うかも」

スポーツ報知
敗れた木村翔は右目を腫らした状態で会見に応じた

 同級1位・田中恒成(23)=畑中=が、王者・木村翔(29)=青木=を判定2―0で破り、WBAライト級スーパー王者のワシル・ロマチェンコ(30)=ウクライナ=に並ぶ世界最速タイ12戦目での3階級制覇を達成した。

 V3を逃した木村は、有吉将之会長(44)に肩を抱かれ、むせび泣きながら控室に入った。素早く動く田中を仕留めきれず、世界戦の連続KO勝ちも3でストップ。7回から右目が大きく腫れ「中盤から見えていなかった」。11回以降は右拳を痛めて力が入らなかった。「本当に気持ちのいい試合ができた。もうやりたいと思わない。燃え尽き症候群。引退する」と一度は断言したが「またやりたいって思うかも」と現役続行に含みを持たせた。

 木村が攻めた最終12回を、ジャッジの1人が9―10と採点。これが覆っていれば、2者が114―114の引き分けで防衛成功だった。7回に田中をぐらつかせた場面も判定はスリップ。有吉会長は「トータルの判定結果は受け入れるけど、最終回を取られるのは信じられない」とWBOに抗議予定。木村の闘志にもよるが、再戦に向けてアピールする。(浜田 洋平)

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