京口紘人 2階級制覇へ転級初戦で4回TKO勝ち! ダウン3度でパワーアップを証明

スポーツ報知
4回、果敢にモナベサ(左)を攻める京口紘人

◆プロボクシング▽ライトフライ級(48・9キロ以下)10回戦 〇京口紘人(4回TKO)チボ・モナベザ●(25日、東京・後楽園ホール)

 前IBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24)=ワタナベ=が、ライトフライ級転向初戦を制した。世界2階級制覇に向けた前哨戦で、WBA同級6位のチボ・モナベザ(28)=インドネシア=に4回2分20秒でTKO勝ち。力強さを増したパンチで3度のダウンを奪い、ワタナベジム初となる年末の2階級制覇挑戦へ弾みをつけた。京口の戦績は11勝(8KO)、モナベザは18勝(8KO)1敗2分け。

 リーチの長いサウスポーに対し、左を中心に手数を増やして試合を進めた。3回にカウンターの左フックでダウンを先取。4回も同様に左フックで倒した。最後は左アッパーをきれいに入れて、3度目のダウンでレフェリーストップ。これまでより1階級上のライトフライ級転向初戦で「まだカチッとはまった感じはしない。やっぱり階級を上げて最初は体が硬かった」と、伸びしろを強調しつつ、「体が温まってコンパクトに当てられたので合格点。左フックで倒したことはない。パワーアップした実感がある。マイナスになったものは全てにおいてない」と振り返った。

 7月に減量苦の影響で、2度防衛したミニマム級王座を返上した。これまで体重増加を懸念して控えていた筋トレも解禁。成果を発揮し「減量は少しは楽になったけど、それでもきつい。身内などから『勝って当たり前』のプレッシャーがあったので、勝てて安心」と心境を語った。同門で20日に現役続行を表明した元WBA・IBF同級統一王者・田口良一(31)も観戦。「田口さんも復帰してくれて、いいバトンを渡すことができた。同じ階級なので、見習って頑張っていきたい」と共闘を誓った。

 狙うは、10月21日にIBF世界ライトフライ級王座決定戦を行う同級1位フェリックス・アルバラード(ニカラグア)と3位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)の勝者のベルトだ。「必ずライトフライでベルトを取って2階級制覇したい。いずれは(WBC王者の)拳四朗選手と統一戦をやりたい」と宣言。大きな目標を掲げてジム初の2階級制覇を狙う。

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