拳四朗、26歳でも小学生に間違われる“珍伝説” 70秒KOの井上尚弥に「完全に消された」

スポーツ報知
V4を達成した拳四朗(左)

 プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26)=BMB=が4度目の防衛成功から一夜明けた8日、都内のホテルで会見した。同級5位ミラン・メリンド(30)=パナマ=に7回TKO勝ち。リング上で強さを発揮した王者だが、試合前に小学生に間違われたエピソードを明かした。

 童顔の王者は、試合前の昼食をTシャツ、短パン姿でファミレスへ。父・永(ひさし)会長(54)、トレーナーとともにドリンクバーを注文すると、年齢確認された。12歳未満のお子様用ドリンクバーの利用者と思われたのだ。その場では笑うしかなかったが「何歳や!」と思わず心の中でツッコミ。「やばくないっすか? さすがに26歳ですよ」と驚きを隠せなかった。若く見られることには慣れているが「これは僕の中でも伝説です」と苦笑い。真顔で質問した女性店員は、おそらく自分より年下で「周りが笑っている空気を察して『あっ、すみません』って。こんなことない」と話した。

 試合は開始からジャブを軸に組み立ててペースを握り、元IBF王者を圧倒した。試合ごとに強さが増して評価も上がってきたが、直後にWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が70秒の衝撃スピードKO。拳四朗は「(話題を)持っていかれた感がすごいですよ。(印象を)完全に消された」とガックリ。前回5月もセミファイナルの自分の後で、井上の112秒KO勝ちで話題をさらわれたこともあり「まあ、しょうがないです」と怪物の強さにお手上げだった。

 V5戦は未定だが、2か月半後の年末が候補。今回は体脂肪を11%から7%に落として体質改善したことで減量苦も改善された。短い間隔での試合でも、拳四朗は「余裕です。今回は減量がすごくうまくいったので。僕は試合があれば、それに向けて調整する。今後も防衛を重ねて(V13の日本記録を持つ)具志堅さんを抜くくらいの記録をつくって勝ち続けます」と長期防衛を思い描いた。

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