山中竜也氏、引退式で涙「あの頃も良かった、と言える人生にしたい」

スポーツ報知
引退式で号泣する前WBO世界ミニマム級王者の山中竜也

 硬膜下血腫のため引退した前WBO世界ミニマム級(47・6キロ以下)王者の山中竜也氏(23)=真正=が13日、神戸市内で引退式に臨み、ボクサー人生に別れを告げた。女手一つで6人きょうだいを育ててくれた母・理恵さん(47)ら家族が見守る中、笑顔でリングに上がったが、式の途中で感極まり号泣。「応援して下さった方々のおかげでボクシングが楽しめた。『あの頃は良かった』ではなく、『あの頃も良かった』と言える人生にしたい」とあいさつし、惜別のテンカウントゴングを聞いた。

 山中氏は2012年6月、真正ジムからプロデビュー。16年11月に東洋太平洋ミニマム級王座を獲得すると、昨年8月には敵地・熊本で福原辰弥(本田フィットネス)に判定勝ちし、世界初挑戦初奪取に成功した。今年7月、本拠・神戸でのV2戦でビック・サルダール(フィリピン)に判定負けした後、頭蓋内に出血がみられたため、日本ボクシングコミッションの規定でライセンス失効となった。通算成績は16勝(5KO)3敗。今後は未定。

スポーツ

×