高山勝成、アマ登録認定!プロから初の転向…山根前会長の辞任でボクシング連盟変化

スポーツ報知
アマ選手登録が認められ、日本連盟・菊池副会長と握手する高山勝成(中)(左は中出トレーナー)

 日本ボクシング連盟は16日、20年東京五輪を目指す元プロ4団体世界ミニマム級王者・高山勝成(35)=名古屋産大=と都内で共同会見を行い、高山のアマ選手登録を認めたことを発表した。選手でのプロからアマへの転身は日本ボクシング界初。高山は「すごく興奮している。これからが本当の勝負」と決意を新たにした。国際ボクシング協会(AIBA)は16年リオ五輪でプロ出場を解禁。山根明前会長が数々の不正疑惑で辞任して新体制となった同連盟が、世界の流れに乗った。

 今年度アマ主要大会の出場申し込みは既に締め切られ、高山のアマデビューは来年度。日本連盟・菊池浩吉副会長は「特別扱いしない」とし、元世界王者は来春以降、全日本選手権の愛知県予選から挑む。高山は階級を「フライ級(アマは49キロ超~52キロ以下)。減量苦は連戦に響く」。12ラウンドで競うプロから3ラウンドを連日戦うアマ仕様へ切り替え、ケビン山崎トレーナーのジムで体幹トレに励んだ。

 現役プロや他競技選手の間で高山に続くアマボクシング転向の動きもあり、日本連盟はルール作りを急ぐ。一方、AIBAの統治能力を疑問視する国際オリンピック委員会(IOC)は東京五輪でのボクシング競技除外を示唆。日本連盟は競技存続へ署名活動を始めた。高山は「思い切り戦えるよう準備するだけ」と大粒の汗を拭った。(田村 龍一)

 ◆高山の20年東京五輪への道 IOCが次回理事会(12月・東京)でボクシング競技存続を決めることが大前提。その後、日本連盟が予選詳細を発表するとみられる。日本人選手は開催国枠が見込めるため、19年度の全日本選手権で優勝すれば五輪切符へ大きく前進。このほか、アジア予選&最終予選(世界選手権)から、またはAIBA認定プロ(APB)大会から勝ち上がる方法もある。

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