井上尚弥が次戦相手決めるWBSS準決勝の米国視察に出発 リング登壇を大歓迎

スポーツ報知
成田空港で取材に応じた井上尚弥(左)と所属ジムの大橋秀行会長

 プロボクシングWBA世界バンタム級王者で、20日に米フロリダ州オーランドで行われるIBF世界バンタム級タイトルマッチを視察する井上尚弥(25)=大橋=が18日、出発前の成田空港で取材に応じた。

 他団体王者らがトーナメント方式で争う世界最強決定戦「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」準決勝を兼ねた世界戦で、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と同級3位のジェイソン・モロニー(オーストラリア)が対戦。勝者は来春に米国開催予定の井上の次戦相手となる。

 7日のWBSS初戦を衝撃の一撃70秒KOで突破した井上は「両選手とも動画でしか見たことがないけど、動画で見る限りは(勝者は)ロドリゲス」と予想。相手がロドリゲスとなれば、自身初の2冠統一戦ともなる。所属の大橋秀行会長とリングサイドで観戦する予定で、試合後にはWBSS主催者に呼ばれてリングに上がり、勝者とのツーショットが実現する可能性も。井上も「そうなったら盛り上がりますね。ちょっと覚悟してます(笑い)」と展開を描いた。大橋会長も「ロドリゲスだね。動きがシャープだしね!」と話した。

 ロドリゲス有利と言われる世界戦は、先入観を持たずに見届けるという。「両者ともにテクニシャン。テクニック勝負になると思う。僕みたいに1Rで終わったら対策にならないので、長く見たいですね」とフルラウンド決着を熱望した。

 8人が参加するWBSSバンタム級は井上が7日に一番手で勝ち抜け。14日にはロシア・エカテリンブルクでのWBO世界バンタム級タイトルマッチで、世界最速1回11秒KO記録を持つ、王者のゾラニ・テテ(30)=南アフリカ=が挑戦者のミーシャ・アロイヤン(30)=ロシア=を3―0の判定で下し、3度目の防衛に成功し、井上に続いている。

スポーツ

×