村田諒太、ラスベガスで公式会見「この試合の結果で全てが変わる」

スポーツ報知
記者会見で挑戦者のブラント(右)と対面した村田諒太

◆プロボクシング 世界戦▽WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田諒太―同級3位ロブ・ブラント(20日、米ネバダ州ラスベガス・パークシアター)

 WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が18日、同級3位ロブ・ブラント(28)=米国=と2度目の防衛戦を行う米ラスベガスの試合会場で公式会見に臨んだ。報道陣ら約100人が詰めかけるなか、ベルトを携えて登壇。「非常にいいトレーニングを積めている。練習したことを出して、いい結果を出すだけ」と静かに語った。

 司会者には、元世界3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、WBAスーパー・WBC王者サウル・アルバレス(メキシコ)との将来的な対戦について問われたが「この試合に集中して、この試合の結果で全てが変わる。先のことは全く考えていない」と話すにとどめた。

 会見後には日本の報道陣に取材対応。「こういうイベントがあると、試合がもうすぐだなと。明日、計量もあるし、気分がどんどん高まってくる。緊張は全くしなかった。疲れてもない」と冷静な様子だった。「落ち着いて、この感じで試合に臨めたら。どうせ試合になったら熱くなっていくわけですし。あんまりいろいろと考えてもしょうがない。ナチュラルにできたら」とした。

 この試合に向けて、ブラント側から金銭面などで慣例通りでない交渉を持ちかけられ、8月末の会見では「交渉におけるリスペクト、最低限の礼儀が(相手側に)なかった。それが僕を感情的にさせている」と話していたが、この日は「その出来事すら忘れていた。そう言われてみれば、そういうこともあったなというくらい」と穏やか。村田らしくピリピリとした空気もなく、いつも通りの精神状態で大一番へ備える。

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