村田諒太、一夜明けて会見「ボクシングをやってきてよかった。後悔することはない」

スポーツ報知
王座陥落し、一夜明け会見を行った村田諒太

 前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が21日(日本時間22日)、王座陥落から一夜明けて会見した。前夜は米ラスベガスでの2度目の防衛戦で、同級3位ロブ・ブラント(28)=米国=に0―3の判定負け。世界的に層が厚いミドル級で夢に描いたラスベガスのリング立ち「うれしかった。高校の仲間、後援会、スポンサーの方がああやって集まってくれて、ホームでやっている気持ちでできた。楽しそうにあの場にいるのを見ると、ボクシングをやってきてよかったなって思う瞬間でした」と振り返った。

 試合後は陣営の仲間と一緒に過ごし、睡眠時間は30分ほど。腫れた顔をサングラスで隠し「こういうダメージを感じるのはボクサー人生で初めて。相当なパンチが当たったんだなと思う」と振り返った。V2は果たせなかったが「練習は100%してきた。こうしておけばよかった、ああしておけばよかったというのはない。後悔することはない。全て半年たってからとか、『あぁ、よかったな』と思える悔しいことだって、成長させてくれるんだなというふうに人生で経験してきた。そういう風にできるように、ああいう経験があったから今があるんだと言えるようにしたい」と前向きだった。

 再戦の可能性もあるが、今後については「まだ答えは出ない。これだけサポートをしてもらっている人間なので、周りと話をしないといけない。納得するまで周りの方と話をしたい」と進退は保留した。

 ◆村田 諒太(むらた・りょうた)1986年1月12日、奈良市生まれ。32歳。中学1年でボクシングを始め、南京都(現・京都広学館)高で高校5冠。東洋大、同大学職員で全日本選手権優勝5回。2011年世界選手権で日本勢史上最高の銀メダル。12年ロンドン五輪ミドル級で日本勢48年ぶりの金メダル。13年8月にプロデビューし、17年10月にWBA王座奪取。18年4月にミドル級では日本人初の防衛成功。身長183センチの右ボクサーファイター。家族は妻と1男1女。

スポーツ

×