村田諒太「自分の実力改めて知るきっかけになった」一夜明け会見

スポーツ報知
王座陥落し、一夜明け会見を行った村田諒太

 【ラスベガス(米国)21日=飯塚康博、浜田洋平】プロボクシングWBA世界ミドル級王座から陥落した村田諒太(32)=帝拳=が21日、当地の試合会場で一夜明け会見を行った。2度目の防衛戦に臨んだ20日は同級3位ロブ・ブラント(28)=米国=に0―3の判定負け。観戦に訪れた仲間を見て喜びを感じ、全力を尽くした過程に後悔はないと言い切った。再戦の可能性もあるが進退は未定としたまま変わらず、周囲と話し合って決断する。

 ◆村田に聞く

 ―体の状態は。

 「こういうダメージを感じるのはボクサー人生で初めて。相当なパンチが当たったんだなと思う。試合が終わったらしっかり休憩しなさい、と言われる理由が分かった。こういう試合を続けたら壊れる」

 ―勝てばゴロフキン戦の可能性があった。

 「ここで負けてしまえばなくなると思っていた。そういう運命になかったのかなと。自分の実力がそこに達していないんだなというのを、改めて知るきっかけになった」

 ―後悔はない。

 「嫌な出来事、悔しい出来事も何年か先に振り返った時に『あの出来事があったからこうなんだ』というのが、僕の人生経験の中にある。将来的に、ああいう経験があったから今があるんだと思えるように、これからの人生を歩んでいかなきゃいけない」

 ―進退はいつまでに。

 「あまりイメージしていない。そんなイメージするだけ無駄な話というか、イメージしてもその通りにいくことはない」

 ―ラスベガスのリングは。

 「あの舞台に立てたことはすごく楽しかったですし、雰囲気は楽しめた」

 ―帰って一番したいこと。

 「やっぱり家族に会いたい。(連絡は)軽く『試合行ってきます』とか『負けちゃった』とか。(返事は)『家族で待ってるよ』と」

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