亀田和毅が2階級王者 兄・興毅氏「亀田家大復活やな」

スポーツ報知
世界初の三兄弟二階級制覇を達成し亀田興毅(左)、亀田大毅(右)と記念撮影する亀田和毅

◆プロボクシング 世界戦▽WBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 ○亀田和毅(判定 3―0)アビゲイル・メディナ●(12日、東京・後楽園ホール)

 WBC世界スーパーバンタム級2位・亀田和毅(27)=協栄=が、同級1位アビゲイル・メディナ(30)=スペイン=に判定3―0で勝利した。長兄・興毅氏、次兄・大毅氏に続く史上初の「3兄弟世界2階級制覇」を達成。自身がWBO世界バンタム級王座を返上した2015年4月以来、世界王者のベルトを亀田家に取り戻した。

 亀田はリング上で「結構パンチ力もあって、12ラウンドまで前に出てきてすごくいい選手でした。家族の声が支えになりましたね。1ラウンド目からずっと親父の声、お兄ちゃん、大ちゃん、みんなの声が聞こえて、最後キツイ時その声で乗り越えれることができました。世界戦のチャンスがずっと無くて、ようやく来たチャンスで、それも日本でできたっていうのがね。皆さんの目の前で試合ができて皆さんの声援が支えになって勝つことができました。ありがとうございました。ベルトが巻けてうれしいです。内容が良くなかったのでそこは次の課題として、今日はチャンピオンになれたってことが満足です」とコメントした。

 兄の興毅氏は「アビゲイル選手も素晴らしい選手。最後も落ちることなく手数を出してきてすごくいい選手でした。やっぱり世界ランク1位の選手で強かったですね。最後まで気の抜けない試合でした。和毅の実力を信じて見てましたけど、想像以上に相手が素晴らしいボクサーでした」と対戦相手をたたえ、「こういう記録ってできるものじゃないので、3兄弟がそろって2階級制覇する。小さい時から親父とボクシングやって来て、だれもが『世界チャンピオンになる事すら無理や』って言われて、その中で親父を信じてやって来たので、今日、和毅が世界チャンピオン2階級制覇して、また史上初の世界で誰もやったこと無い記録を作ったので、亀田家大復活やなと。本当に亀田家最高」。

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