井上尚弥、弟・拓真、いとこ・浩樹が火花散る合宿開始 尚弥「笑いあり、涙ありで。負けたくない」

スポーツ報知
ランニングでウォームアップする井上拓真(左)と兄の尚弥

 プロボクシングWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)と弟の拓真(22)、いとこの浩樹(26)=いずれも大橋=が13日、静岡・熱海市内で3泊4日の合宿を開始した。800メートルのランニング10本を終えると、砂浜ダッシュを開始。約30メートルを5本終え、次は17キロの土のうを担いだ状態でのダッシュなどを合計12本行った。気温15度で浜風の吹くビーチでも、尚弥は上半身裸で汗だくに。「全身、バランスよく鍛えられる。足腰が一番来ますね」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 3人は競争形式で走り込み、それぞれが意地を張り合いながらレベルアップに励んだ。負けたら罰ゲームを科すなど、ルールを提案した尚弥は「そっちの方が楽しく競い合いながらできる。ただきついだけじゃなくて、笑いあり、涙ありでね。やっぱり負けたくないですよ」と笑顔。拓真は「年末に試合があるので、後ろからあおられている感じはすごいする」と刺激を受けた。

 尚弥は3月頃に「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の準決勝を予定。WBC同級4位の拓真は12月30日(東京・大田区総合体育館、報知新聞社後援)に同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)との暫定王座決定戦を行う。尚弥はWBSSで優勝すれば3団体統一、拓真は世界初挑戦。日本初の兄弟4団体統一がかかり、最後に右ふくらはぎがつるほど追い込んだ拓真は「早く世界チャンピオンになりたいし、いつも以上に体が反応してます」と気合が入っていた。

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