ボクシング世界王者・井上尚弥、音楽ユニット「C&K」と共闘!

スポーツ報知
C&Kの10周年に駆けつけた井上尚弥(左から2人目)と弟の拓真(同3人目)。CLIEVY(左端)とKEENも感激

 CLIEVY(クリビー、33)、KEEN(キーン、36)による音楽ユニット「C&K」が20日、横浜アリーナでデビュー10周年を記念した単独公演を行い、プロボクシングWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)がサプライズゲストで登場した。

 アンコールの時だった。ファンを公言する世界王者が姿を見せると、1万人からどよめきの声が上がった。緊張した表情で自己紹介を終え、「10周年おめでとうございます」と控えめに祝福。C&Kも「応援しています。高みに向けて頑張っていきましょう」と返し、共闘を誓った。

 井上は現在も、試合前にバラード曲「みんなのうた」や「道」を聴いて集中力を高めている。「2人の温かい人柄に触れ、さらに引き込まれた。そこから、もっと曲を聴くようになった」と語るほど。短いお祝いの言葉にも、ありったけの感激の思いを込めた。

 横浜アリーナは、井上が10月7日のトーナメント方式で争う「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の1回戦で、世界戦の日本人歴代最速となる70秒のスピードKOを飾った思い出の場所だが、この地域は、C&Kにとってもユニットを結成したなじみの深い土地。代表曲「Y」や初主題歌「ドラマ」など34曲を熱唱し、3時間超を全力で駆け抜けた。

 10月のライブ中に両足の踵骨(しょうこつ)を骨折し、リハビリ中のCLIEVYは車イス姿で奮闘した。「一つ一つのライブを積み重ねて10年。欲に素直に、高い理想と低い腰で、20周年に向かいたい」。途中、電動バイクに乗り換え、力強い歌声を響かせた。

 井上は来春、WBSS準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦を控えるが、2人が来年、NHK紅白歌合戦出場に懸ける思いを知る。「C&Kさんも夢の途中。職業は違うけど(目標に向かって)目指そうとする気持ちは同じ。僕も来年勝負。一緒に高めていけたら」と語った。

 ◆C&K(シー・アンド・ケー)栃木・小山市出身のCLIEVY、鹿児島・鹿屋市出身のKEENの2人組。文教大在学中に結成。湘南、横浜を拠点に活動開始。2008年「CK island」でインディーズデビュー。10年シングル「梅雨明け宣言」でメジャーデビュー。CLIEVYは小山市のふるさと大使。KEENは鹿屋市のかのやばら大使。

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