WBC暫定王者・亀田和毅が始動 戦わずして正規王者昇格の可能性も

スポーツ報知
始動した亀田和毅

 プロボクシングWBC世界スーパーバンタム級暫定王者・亀田和毅(27)=協栄=が26日、都内の所属ジムで練習を始動した。縄跳び、スピード感あふれるシャドー、サンドバックなどで軽めの調整。「俺のスタイル、武器はスピード。そこは崩れない。あとはどう組み立てるか。12ラウンドをどうやるか」と今後の強化プランを描いた。

 12日に同級1位だったアビゲイル・メディナ(30)=メキシコ=との暫定王座決定戦に3―0で判定勝ちし、史上初の3兄弟2階級制覇を達成。試合後2週間はスポンサーへのあいさつ回り、会食などで多忙を極め「ここまで忙しくなるとは思わなかった。あんまり休めてないですね。バタバタだった。ゆっくりしたい」と振り返った。

 しかし、忙しさはうれしい悲鳴だ。2015年9月にWBA世界バンタム級王者マクドネル(英国)に連敗。金平桂一郎会長(53)は「負けると、(周囲からの)連絡も全くなくなる」と話し、和毅も「その経験をしている。あれはメチャクチャきつい。お祝いされると、疲れも飛びますし。そういう方がいなかったらここまで来られてなかった。うれしいことですよ」と感謝した。

 次戦はWBC正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との団体内での統一戦が基本線だが、バルガスはWBA王者ダニエル・ローマン(米国)との統一戦を画策しているという情報もある。WBCが両者の試合を承認しない場合、金平会長は「バルガスが王座を返上する可能性もある。WBCから何も言われていないが、正規王者がいなくなれば和毅が上がるかもれしれない」と昇格の可能性を明かした。

 和毅陣営は「3兄弟2階級制覇」で亀田家3つ目のギネス記録を申請予定。和毅はバルガスとの統一戦を熱望しながら、来年の目標に「防衛していって(他団体との)統一チャンピオン。それですね」と掲げた。

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