小国以載、約１年３か月ぶりの再起戦で勝利…４回猛ラッシュ“小国節”も復活

◆報知新聞社後援　プロボクシング・ダイナミックグローブ　▽８回戦　○小国以載（４回２分２５秒ＴＫＯ）アレガ・ユニアン●（１日・後楽園ホール）

　元ＩＢＦ世界スーパーバンタム級王者・小国以載（３０）＝角海老宝石＝が、約１年３か月ぶりの再起戦で勝利を収めた。インドネシア同級１２位アレガ・ユニアン（３０）＝インドネシア＝に４回２分２５秒でＴＫＯ勝ち。昨年９月に岩佐亮佑（２８）＝セレス＝に敗れ、世界王座陥落後に引退を決断したが、今年９月に再起して白星をつかんだ。小国の戦績は２０勝（８ＫＯ）２敗１分け、ユニアンは６勝（１ＫＯ）１２敗。

　小国が帰ってきた。序盤は慎重に入り、４回に右ストレートから左アッパーでダウン。再開後も返しの左ボディーで倒すと、最後は左フックで沈めた。一気に攻めに転じ「来年４月に強い相手とやります！　まあ、知らんけど」とリング上で“小国節”の健在ぶりもアピールした。

　６年前に痛めた右拳が岩佐戦で限界となり引退したが、手術で完治。この日は右の感触を確かめ「全然痛くない。でも、まだ遅い。当てるところを考えながら打っていた」と痛みがあった頃の癖が抜けなかった。４月に結婚し、８月に第１子の長男を授かった元世界王者。報道陣に今後の課題を細かく解説し「なんか真面目っすね。ボクサーっぽいわ～」と笑い飛ばした。